2014年4月13日日曜日

Lightroom mobileのレビューとテザー撮影のテスト、便利な使い方について


4月9日にリリースされたAdobe photoshop lightroomのアップデート(5.4)に搭載された
Lightroom mobileとの連携機能をレビューします。


Lightroomとは? Lightroom mobileとは?

Lightroomとは、Adobe社が提供するRAW現像のアプリケーションです。
単体パッケージの販売もされていますが、Creative Cloudや写真業界向けサブスクリプションで使用することもできます。
RAW現像自体は、photoshopとLightroomともに共通のエンジン(Camera Raw)を搭載していますので、
基本的にphotoshopでも同様のRaw現像を行うことができますが、
Lightroomの強みは、多くの写真データおよび現像データをカタログという形で管理できるという点です。
これにより、RAW現像と、データ管理が一体となってスムーズにデジタル写真の現像を行うことができます。
非常によくできたアプリケーションです。

今回の5.4バージョンアップに併せてLightroom mobileがリリースされました。
現状iPad向けのアプリケーションで、今後iphone版も近日公開予定とのこと。
ダウンロードは無料ですが、利用できるのは、Creative Cloudや写真業界向けサブスクリプションの契約者です。
パッケージ版Lightroomの利用者は利用できません。

さて、Lightroom mobile単体でもipad内の写真を取り込んでRAW現像ができるのですが、
主な使用方法はおそらく、Lightroomと連携した使用になると思います。


lightroom mobileの特徴・画面


iPad版lightroom mobileを開くとはじめにAdobe IDでのサインイン画面が開きます。
IDとなるメールアドレスと、パスワードを入力して進みます。


「コレクションが使用できません。
Lightroom desktopの同期を有効にして起動してください。」

もう少し親切に始め方を説明してもらえても良さそうなものですが、、、



左上のアカウント名をタップすると、左エリアに設定メニューが展開します。
ジェスチャーショートカットというものがあるようで、
タップやスワイプの方法によって機能を呼び出せるようす。
画面をみると、13GB/0GBの表記があるので、13GBまではlightroom desktopとmobileの間で同期作業できる様子です。


何から初めて良いか分からずに、右上の + ボタンをタップしてみたところ、
新規コレクションというポップアップが現れました。
これは、iPad内の写真を取り込んで新規コレクションを作って、それの現像をするという機能のようです。
今回はdesktop版との同期をしたいので、新規コレクションは作りません。

アプリケーション内でスタートアップガイドは出ませんが、
webで検索したらちゃんとスタートアップガイドがありました。


desktopのlightroomの方で、カタログを開いておいてサインインをした後、
任意のコレクションを選択して、コレクションを同期設定するとのこと。

なるほど。

lightroom mobileに同期できる上限は13GBですから、
自分で同期する写真を選んで、コレクションを作ってねということですか。
ふむふむ。


コレクションを作って、右メニューから Lightroom mobileと同期をチェックします。
これで同期がスタートするという寸法です。

しばらく待っていると、iPadのlightroom mobileにコレクションが作成されます。
私のネットワーク環境では、200枚のRAWデータを同期するのに、約30分程度でした。


こんな感じです。

まとめると、
  • 一度に同期設定できるカタログはひとつ。
  • カタログ内のコレクションを選択(複数可)して同期設定を行う。
ちょっとわからないのは、
209枚入りのコレクションをアップした際に、LR mobile上では、サイズ33.2MBと表示されるにも関わらず、
ディスク利用状況には 13GB/2GBと表記されていること。
ちなみに、209枚のRAWデータのデータ量合計は、5.62GB

どれくらい同期したら上限に達するのか、不明な部分ではあります。


lightroom mobileでできる機能の一覧

lightroom mobileではdesktop版の機能の内、色表現とクロップ、フラグの機能を利用することができます。
逆に現時点で利用できない機能は、その他すべてですから、
(レーティング、トーンカーブ、補正ブラシ、スポット修正など、よく使う機能は使えません)
mobileの方でできることはかなりシンプルです。割りきって使いましょう。


カタログ同期設定後のトップ画面

左メニューの中には、ジェスチャーショートカットの一覧があります。

コレクションを選択して開いた所。グリッド配置です。
フラグ有無でのフィルタリングや、並び順変更は可能。

 二本指のタップで、写真の上に情報表示ができます。
色表現調整の有無や、

撮影情報に、

ファイル情報が表示できます。デスクトップ版に似てますね。

個別の写真を開いたときにも情報表示の有無を切り替えることができます。
情報表示時はこれ。ヒストグラムも出ています。

下に機能メニューがあります。サムネイル表示

色表現の設定

これはプリセットですね。デフォルト設定のみで変更や追加はできなそうですが、
豊富なプリセットが用意されています。モバイルアプリケーションらしい作りです。

各色をフィルターするものや、(どう使うのかな)

わかりやすいフィルター
 これもそんな感じ
 粒子を足してアンティ―ク感のある写真に
 シャープもありますね。
 前の設定に戻したり、

 切り抜きは、予め縦横比のプリセットから選択します。
エリアはタップして変更できます。

といった感じの機能となっています。



lightroom mobileでテザー撮影はできるのか?


lightroomを使用してテザー撮影をする場合に、
lightroom mobileをクライアント確認のためのモニタリング端末として
使用できるのか検証してみました。

ワークフローとしては、

テザーで撮影
→撮影したものを現像
→OKカットを同期コレクションに追加
→iPadでモニタリング

という流れを想定しています。


テザー撮影を開始して、、


写真をコレクションにドロップします!


同期している写真には、サムネイルの右上に同期マークが表示されます。

さて気になる同期の速度ですが、、、

同期速度
テスト1: M-RAWデータ 33MB 横位置 30秒
テスト2: M-RAWデータ 33MB 縦位置 1分30秒
テスト3: S-RAWデータ 18MB 横位置 25秒
テスト4: S-RAWデータ 18MB 縦位置 1分20秒

テストケースは少ないので、なんとも言えないけれども
縦位置写真の同期にはなぜか時間がかかるような印象を受けます。

回線環境にも依存すると思いますが、
RAWデータそのものを同期しているわけではないので、
JPEG等に画像圧縮したり、現像プロファイルを適用したりと、
結構複雑な処理がバックグラウンドで行われているのではないかと思うので、
このスピードも致し方ないのかもしれませんが、
何故に縦位置の写真がこうも遅くなってしまうのかは謎です。

ということで、テザー撮影時のモニタリングとしては、転送速度の面から見て、
あまり適していないように感じました。

ただし、クライアントさんから「あの写真のOKカット見せてもらえますか?」
と言われた際に、さっと、iPadを手渡して見てもらうというのはできるでしょう。
撮影漏れがないかどうかの確認の際など、便利かもしれません。

lightroom mobile考察


一度に同期設定できるカタログは一つですから、
・プライベートの写真を一つのカタログにまとめて管理していて、出先で現像する
・案件毎のカタログを作っていて、撮影中にモニタリング用に使用する
というような用途を想定しているのかなと思います。

転送速度は、もうひと頑張りして欲しいところ。
iPadであれば、Air Displayをつかって2ndディスプレイ表示にしてモニタリングをいう選択肢もあるなと思います。
ケースバイケースです。
あるいは、随時OKカットはJPEGで書きだして、
Adobe Revelに送るという可能性もあるかなと思います。ちょっと手間かな。

ちなみに、現像設定の同期は随時に適用されます。
ただし、双方で現像設定が競合した場合には、マージされるわけでなく、
競合した現像設定の内、先に同期リクエストされたもののみが適用されるようです。
共同で現像作業する際には、競合しないように注意したほうがよいと思います。

シンプルですが、よく作られたアプリケーションだなと感じました。
これからのアップデートに期待です。

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